【クトゥルフ】ヨグ=ソトースについての概要と考察
※イラストは砂糖白さんのものを使用(BOOTH)
ヨグ=ソトースは、クトゥルフ神話に出てくる超メジャーな神格である。一般的にクトゥルフを知らない人からすれば、クトゥルフとかニャルラトホテプとかの方が有名な気はするがそれはそれ。
実際に、「俺だったらクトゥルフ神話じゃなくて、ヨグ=ソトース神話にするのにな~」と言った人がいたとかいないとか。
そんなわけでヨグ=ソトースに関する概要情報と軽い考察を書き留めておく。気が向いたら追記するかも。
概要情報
- 概要
- 別名 :すべてにして一つなるもの、鍵にして門なるもの
- 見た目:顕現時の姿は、膨大な玉虫色の球でできた泡立つ塊。肉片のようなそれが弾けては元に戻り、滴り、膿み、ただれ続けている。
- 大きさ:大きさは不明(顕現時には100mほどであることもあれば、1km以上にわたって空を覆いつくしたこともある。おそらく次元の狭間から実在の宇宙へ至るための「穴」の大きさに依存する)
- 生息 :実在の宇宙と暗黒空間の間(次元の狭間)
- 能力 :時空の構造を操作して破壊する。また、万物の知識を有している。
- 願望 :永続して実存の領域にとどまること
- 化身 :アフォーゴモン、タウィル・アト=ウムル
- 関連事項
- カルト:「未然の信者」「時の集い」「万物を視るもの」など。また、魔術師の類は、英知の源として、あるいは世界と次元を超えた場所への扉を開く手段として、この神格を崇拝していることが少なくない。
- 関係する神格:シュブ=二グラス、ナグ、イェブ、ヴゥルトゥーム、サイサロス、イブ=ツトゥル、ハスター
- 関係するクリーチャー:ヨグ=ソトースの子
- 言及のある文献:『ネクロノミコン』、ダニッチ事件に関するH.アーミテッジ教授の手記、『エイボンの書』
雑記(妄想含む)
ヨグ=ソトースは、次元の狭間に棲んでいる神格である。
その姿は、玉虫色の球の集合体と言われたりするが、これは地球にヨグ=ソトースが顕現したときに目撃された姿であり、実際の姿ではないとされる。
ヨグ=ソトースは、時間と空間を操作することができるが、厳密にはヨグ=ソトースがその対象に触れている必要がある。すなわち、彼の者は、自身に触れた者に限り宇宙のどんな場所、どんな時間にも運ぶことができるし、自身に触れた者の時間を操り、その命を終わらせることができる。
ヨグ=ソトースがその気になれば、自身、あるいは、自身の周辺の空間を操作し、自身に触れさせることで全宇宙を終わらせることもできるだろう。
ただし、次元の狭間からの干渉はあくまでも限定的なものであり、上述のような力が発揮できるのは、ヨグ=ソトースが実存の世界に顕現できた場合に限定されているようだ。
ヨグ=ソトースは、現在次元の狭間にいるが、それが我々が存在する実存の世界に顕現するためには、実存の世界の側から、次元の狭間と実存の世界をつなぐ「穴」を作ってもらう必要がある。
彼の者が一時的な招来に応じ、人間の娘と子をなした『ダンウィッチ事件』は、彼の者からすれば、自身と実存の世界をつなぐ「穴」を自身の子に作らせるためだったと考えることができるだろう。
実存の世界に顕現することを彼の者は望んでいるように見える。
ヨグ=ソトースは「星辰の正しきとき」に重要な役割を果たすというのは多くの学者の一致した見解とされているが、むしろ逆ではないか。
すなわち、「門にして鍵である」彼の者が「穴」を通じて顕現することによって、時空は操作され、「星辰の正しきとき」が訪れるのである。